派遣社員で働く方法は介護福祉士にとって魅力があります。多様な現場で様々な仕事に従事してみたいという人にとって理想を実現できる可能性が高い働き方なので、介護福祉士として活躍できる現場を探すのに活用してみましょう。
介護福祉士の働ける現場は多い
介護福祉士は介護に関する専門家として多様な現場から重宝されています。介護職として働く上では老人福祉施設や有料老人ホーム、グループホームなどの入所してケアを行う現場でのリーダーとしての役割を果たすことが求められているのが特色です。また、通所サービスであるデイサービスやデイケアにおいてもリーダーとして現場を牽引することが多くなっています。訪問介護や訪問入浴では単独でも全ての仕事を担える人材として重宝されているのが介護福祉士であり、このような実務系の仕事を選ぶ限りでは職場に困ることはありません。
また、介護福祉士は福祉の専門家としての立場もあるため、福祉関係の仕事にも従事することが可能です。公共施設での介護や福祉に関わる相談員として働くこともできます。また、福祉専門学校や介護系の資格学校などで教鞭をとるという働き方も選ぶことができます。介護や福祉に関わる製品のメーカーなどでも現場に詳しい人材として求められている傾向が強くなっています。この他にも起業サポートを行う会社で介護や福祉に関わる独立支援を行うスタッフとしても必要とされているため、働ける現場が多岐に渡っているのが介護福祉士の特徴です。
派遣でなら短期間で多様な現場で働ける
派遣で働くことを選んだ介護福祉士はこのような多数の現場から自由に選んで働けるのが魅力です。基本的には数ヶ月から一年程度の契約が多く、最長でも三年以内と定められているので短期間でいくつもの現場を回ることができます。同じ期間中に複数の仕事の掛け持ちをすることも可能であり、平日はデイケアセンターで働き、休日は訪問サービスを行うといった形で同時に多様な現場経験を積むことも自由です。訪問系のサービスや高齢者を対象としたイベントのスタッフなどは単発でできる派遣の仕事として代表的なものであり、たった一日からでも働けることもあります。
全く新しい仕事に従事したいとなると敷居が高いという印象を受けてしまいますが、派遣会社で働いていると研修を受けられるので問題ありません。現場に出てすぐに戦力として働けるように講義や実習を通してスキルアップを行った上で派遣してもらうことができるため、速やかに仕事を板につけることができます。
介護福祉士としての資格があるとそれだけで知識面は十分と考えてもらえることから、希望すれば多くの派遣先を紹介してもらいやすいのも魅力です。
天職を見つけたら採用予定派遣を活用可能
様々な現場に派遣してもらって働いていると、この仕事が自分にとって天職だというものが見つかることがあります。もともとは広い職場で働きたいと考えていたとしても、適性があってやりがいもある仕事が見つかったらその仕事に専念したいと考えるのが一般的です。そのときには二つの選択肢を選ぶことができます。
一つは派遣会社側にそのことを伝えて、現場の種類や職種について同じようなものだけを厳選して紹介してもらうようにする方法です。類似した業務に従事しながらも職場は毎回違う場所にすることができるので、派遣される度に新しい発見や経験をすることができる魅力があります。もう一つは紹介予定派遣を利用することで正社員に切り替えてもらうことを目指す方法です。この職場で働きたいという候補が定まったときに最も良い方法であり、現場からも求めてもらえれば高い待遇で正社員になることができます。
キャリアが傷つかないから通常の転職も容易
派遣で働いて様々な職場を経験してきた介護福祉士は正社員になりたいと考えたときにも有利です。転職を繰り返して多様な現場で働いてくると職歴に多数の転職歴ができてしまいます。キャリアの良し悪しを考えると肯定的に見れば色々な職場で経験を積んできている有望な介護福祉士と考えられる一方、すぐにまた転職してしまうリスクがある人材という否定的な見方をされてしまう可能性も否定できません。
派遣で職場を転々としてきてもキャリアが傷つくことはなく、ただ現場経験が豊富な介護福祉士として認めてもらえるので、転職に際して有利なキャリアにすることができるのです。
自分のやりたい仕事を探せる派遣
介護福祉士は派遣で働くことによって派遣会社に勤めてきたという単一のキャリアで多様な現場経験を積むことができます。色々な仕事に従事していきたいという人は派遣で働くことそのものを楽しむことが可能です。
一方、自分が介護業界でどのような仕事をしたいのかと考えている人にとっては、天職を探すのに適している方法になります。良い仕事を見つけて転職したいというときにも紹介予定派遣を活用する道もあれば、キャリアを生かして求人に応募する道も選べる点で優れている働き方です。派遣で働くのを選ぶのは、業界内でも需要が高くて能力も認められている介護福祉士だからこそメリットが大きいと言えます。