異業種から介護福祉士へ転職したいと思っているけど、どのように転職したらよいかわからないという方は多いのではないでしょうか。介護福祉士の仕事内容やどのような人が向いているか、働きながら介護福祉士になる方法などを紹介します。
介護福祉士の仕事内容は?給与はどのくらいもらってる?
介護福祉士の主な仕事内容は身体介護や生活援助、家族への助言や相談、利用者の社会活動支援などです。身体介護では介護者が日常的に困難だと感じている部分の手助けを行います。食事や排泄、衣服の着脱や入浴などです。一人ひとりできることできないことが異なりますので利用者の状態に合わせたケアを行うことが大切です。生活援助では、食事や洗濯、掃除などの家事援助を行います。介護を行っていく中で家族が感じる疑問点や不安な点を解消させるのも介護福祉士の仕事の一つです。相談内容に応じて介護福祉士が持っている介護に関する知識を提供することがあります。体を自由に動かせなくなった利用者は社会で孤立しがちです。そんな利用者に地域のサークル活動を紹介することも介護福祉士は行っています。
介護福祉士の活動の場は、高齢者分野では居宅サービス、施設サービス、地域密着サービスなどがあります。また高齢者分野以外にも障害者分野でも介護福祉士が活動しています。障害者分野では居宅サービスやグループホーム、就労支援や施設サービスなどの場で活躍することができます。
介護福祉士の給与は、月給は手取りで15万~17万、年収だと250万~400万円ほどとなっています。給与面においては決してよいとはいえない介護福祉士ですが、転職しにくくなるといわれる35歳以上でも転職しやすいといわれています。また就職先が見つけやすく、雇用が安定しているというメリットもあります。
介護福祉士にはどんな人が向いてるの?
介護福祉士にはどんな人が向いているかというと、コミュニケーションスキルがあり思いやりと忍耐力がある人です。人間相手の仕事である介護福祉士の仕事は、人と接することが好きな人に向いているといえるでしょう。介護者は機嫌のいい日もありますが、悪い日ももちろんあります。機嫌の悪い日はイライラしていたり介護福祉士に当たってしまったりすることもあります。そんな状況においても思いやりを持って接することができる人が向いているといえます。
また毎回思いやりを持って接するには大変な忍耐力が必要です。介護者とコミュニケーションをとるのは困難である場合が多いので、思いやりと忍耐力をセットに仕事をこなしていく必要があります。
他にも介護福祉士に向いている人とは、体力がある人や冷静な判断ができる人です。介護福祉士の仕事は入浴やベッド上での体位変換など一日に何人ものひとを抱えなければなりません。したがって体力があることが必須なのですが、最近では介護ロボットが実用化に向けて開発され導入しつつあるので将来的には体力にあまり自信がなくても働くことが可能になりそうです。介護福祉士は思いやりを持って介護者に接する以外にも客観的に記録を書いたり冷静な判断で助言したりすることがあるので、冷静な判断力も必要です。
異業種から介護福祉士へ転職するには資格が必要
異業種から介護福祉士へ転職したいと思っているなら、介護福祉士の資格が必要です。働きながら資格を取得したいなら夜間の介護福祉専門学校へ通うのがいいでしょう。夜間の介護福祉士専門学校は働きながら学ぶことができるので、10代から60代までさまざまな年代の人が学んでいます。夜間の介護福祉士専門学校では介護施設のアルバイト先を紹介してもらうこともできるので、介護の仕事をしながら学ぶことも可能です。
働きながら介護福祉士の勉強をする際の注意点としては、必須である実習が長期にわたるため長い間仕事を休まなければならないことです。今の勤務先で長期間休めるかどうかを確認してから学ぶのがいいでしょう。
介護福祉士の求人を探す際のポイント
介護福祉士の求人を探す際のポイントとしては、正社員や派遣社員、パートなどどの働き方で働くのかを明確にしてから求人を探しましょう。介護福祉士の求人を取り扱っている求人サイトはそれぞれ得意な分野が異なります。したがって正社員として働きたいのであれば正社員の求人が多い求人サイトへ登録し、派遣社員で働きたいのであれば派遣社員が得意な求人サイトへ登録しましょう。
介護福祉士の専門学校へ通っていたのであれば学校経由から仕事を紹介してもらうことも可能です。学校経由であれば卒業生が多く採用されているので先輩からの情報を得ることができます。
まとめ
このように異業種から介護福祉士へ転職するには、専門学校に通って資格を取得し求人サイトなどによって転職先を探さなければいけません。介護福祉士の仕事内容は身体介護や生活援助の他に家族からの相談を受けたり社会活動支援を行ったりします。また活動の場も幅広く、高齢者分野以外にも障害者分野でも活動の場があります。
給与の面では決して高いとは言えませんが、就職先が見つけやすく雇用が安定しているというメリットがあります。介護福祉士に向いている人とは、体力やコミュニケーションスキルがある人です。またさまざまな場面に対して冷静な判断力ができ、思いやりや忍耐力がある人も向いているといえるでしょう。